建設業では新型コロナウイルスの影響により多くの工事がストップしていましたが、経済活動の持ち直しと共に徐々に工事が再開されています。人々が暮らしていくために住宅は必要なもので、教育・商業施設などもなくてはならないものです。新規の建設以外にも維持管理、インフラ整備と建設ニーズはなくなるものではありません。
大阪万博に向けたインフラ整備や品川・名古屋間のリニア中央新幹線プロジェクト、高速道路リニューアルプロジェクトなど、いくつもの大規模な建設プロジェクトも予定されています。常に多くの案件があり、将来を見据えてもその需要がなくなるということは考えられないでしょう。
多くの人から必要とされ、常にたくさんの仕事があるのに建設業では赤字の企業が多い実情があります。多忙なのになぜ赤字の企業が多いのか、建設業の実態を見てみましょう。
建設業界では「どんぶり勘定」がまん延していて今さら変えることは難しいようです。原因のひとつに入金に時間を要し、支払いが遅いという業界特有のキャッシュフローがあり、正確性よりもスピードを重視したため、お金のやり取りが業界全体でルーズになっています。
自社だけでなく取引先企業もルーズである可能性があり、支払いや代金回収の遅れ、二重払いが発生する恐れも。どんぶり勘定は古い考え方を持った経営者の会社に多く見られます。
建設業では仕事が増えているのに利益が出ているかわからないという会社が多くあるようです。細分化された工事費の管理が難しく、多くの現場を抱え工事が長期間に渡るなど、お金の管理が難しいことも要因のひとつでしょう。
建設業の原価は大きく分けると人件費、材料費、外注費の3つです。工事を受注する際、高い・安いの判断をせず(利益率を考えず)に工事を請け負い、終わってみると赤字だったということも。多忙な中、手間がかかるお金の管理がきちんとできていない企業が多いのではないでしょうか。
多忙なのに赤字となっているのは、建設業界特有の問題や経営者の方針などに問題があるとわかりました。では実際に従業員が働いている現場の中に問題はないのでしょうか。
現場同士の連携が取れていない、下請け企業を含めた関係者との情報共有に問題があるなどといった声があるようです。ここからは現場の中にある赤字の要因を考えてみましょう。
建設現場では悪天候や資材不足、職人の病欠など、ひんぱんにイレギュラーが発生し、それに伴って工程や図面に変更が生じます。
しかし、施工管理者が変更した工程表や図面を工事関係者の間で素早く確認できていないようです。関係者間の連携が取れなければ、作業の遅れや工程がストップする事態となる危険性があります。
工程表や図面をエクセルなどで作っている場合、修正に手間や時間がかかり修正したものを現場で共有するのにもタイムラグが発生してしまうでしょう。
建設現場では案件ごとの目的や規模などによって資材を使い分けるため、適切な資材管理・供給をしてロスを出さないことが重要です。
しかし事務所とは別の離れた場所にいくつもの現場があるため資材管理は大変で、多くの企業ではバラバラで管理しお互いの在庫状況を把握していません。
どこかの現場では在庫が余っているのに、別の現場では足りなくて困っているという状況になっても情報共有ができていないので、それぞれの現場で新たな発注をかけ、余剰在庫が発生しています。
建設業には現場作業だけでなく工程表や図面のほか、さまざまな帳票作成があります。契約書や発注書、請求書など多くの企業では表計算ソフト(エクセル)などを使って作成しています。
自動計算できる部分があっても手作業のため、同じような内容を何度も入力する手間や手入力によるミスが発生する恐れも。
エクセルは複数で同時作業できない不便さや、きちんと管理していなければいくつものファイルが作成され、どれが最新かわからず混乱を招くこともあるでしょう。
株式会社Office Conciergeの小松延顕氏は分かりやすく、使いやすいITで、企業の利益を増やし、働く人の喜びに貢献するを使命に、建設業に特化した業務統合(DI推進)システム「建設BALENA」を開発。運用保守サポートまでを一貫して行う事業をメインに行なっています。
初期費用0円、月額費用16,500円(税込)から導入ができるにも関わらず、完全オーダーメイド&カスタマイズにて対応する「建設BALENA」の魅力について伺いました。