図面の管理・共有ができていない
なぜDX化により、図面の管理・共有は改善できるのか、中小建設業のDX専門会社のアドバイスをまとめました。
現場での図面修正はどうしたって発生するものですが、その修正をするために現場を離れてパソコンに向かうのがとても手間です。修正された図面をすぐに職人さんへ共有もできず、それだけでロスが発生します。社内でも大量の紙の図面を保管する場所がいっぱいになってきて困っている状況です。
なぜ問題が起きる？その原因を考える
建設現場の図面に関する課題や悩みは、紙やデータの図面の保管場所に困り、修正した図面を素早く情報共有できないという声が多いようです。
紙・データともに修正した図面の情報共有ができていない
データや紙の図面を部門ごとに管理していて関連部門との情報共有がしづらい状況が多くあるようです。
紙の図面は情報共有に手間と時間がかかるものですが、データの図面でも個別のファイルサーバーで管理していて他の部門やクライアントなどとのデータ共有ができていません。
データ化した図面は上書きや削除、情報漏えいが心配
データ化した図面は保管場所に困ることはありませんが、誤って上書きや削除してしまう恐れがあります。セキュリティが甘ければ情報漏洩の危険性もあるでしょう。
きちんと分類してデータ保存していないとどれが最新のものがわからなくなったり、探し出すのに時間がかかったりします。
保管場所が必要で劣化や破損の恐れがある紙の図面
建築現場では多くの図面を扱い、データだけでなく紙の図面を使用している現場も多くあります。法で定められた期間保管しなければならないため、増え続ける図面の保管場所の確保に困ることもあるようです。
整理して保管していないと、必要な図面を探すのに時間がかかるでしょう。紙の図面は長期間の保管で劣化や破損の恐れがあります。
なぜDX化により施工現場は改善できる？
プロフェッショナル
小松延顕氏からのアドバイス
素早く簡単にできる
建築現場で使う図面は、部門や顧客など工事に関わるすべての関係者で共有する必要があります。社内の部門間で図面を共有する場合はファイルサーバーを利用するのが便利です。社外の企業などと図面を共有する場合は、しっかりしたセキュリティのクラウドストレージ等を利用します。
変更もすぐに反映されるので素早く情報共有でき、メール送信しなくて済むので誤送信の心配もありません。紙に印刷して配布する手間からも解放されます。
建築現場で使う図面は、部門や顧客など工事に関わるすべての関係者で共有する必要があります。社内の部門間で図面を共有する場合はファイルサーバーを利用するのが便利です。社外の企業などと図面を共有する場合は、しっかりしたセキュリティのクラウドストレージ等を利用します。
変更もすぐに反映されるので素早く情報共有でき、メール送信しなくて済むので誤送信の心配もありません。紙に印刷して配布する手間からも解放されます。
建設現場では図面データだけでなく報告書や帳票など、さまざまな書類を作らなければなりません。DX化すれば関連する多くの情報を一元管理し、データベース化して保存や管理、検索ができるようになります。
書類を作成する際、必要な情報を素早く取り出すことができ、作成にかかる手間と時間を大きく削減できます。システムがマルチデバイス対応であれば現場でタブレット等を使って書類作成することも可能です。
データ化すると増え続ける図面を効率良く管理できるようになり、紙の劣化による情報消失も防げます。
図面が膨大な量となっても検索して容易に探し出すことができ、作業時間を大幅に短縮できます。データを保管する際、検索することを考えてファイル名にプロジェクト名や種類、更新日など検索時に有効なキーワードを使用するなどルールを統一しておきましょう。
大がかりなものからちょっとしたものまで、図面の修正が現場ですぐにできるようになりました。最新のデータのみを参照してもらえるので、図面の修正共有ができておらずトラブルに…ということもありません。データならば保管場所にも困らないし、すぐ検索できるようになったので、効率化が図れています。
